猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

呪いのかけ方

ものすっごい嫌いな人がいてね

(多分その人もあたしのことを嫌いなのよ)

呪いをかけてやろうと決めたの

ただかけるだけじゃだめ

そういうのってブーメランみたく

返ってくるものなのよ

巡り巡ってね

だからこんなふうに

 

「何回かに1回は塩と砂糖を間違えちゃえ」

「お風呂の栓を抜く妖怪が現れますように」

「ラーメンを食べるときメガネが瞬時に曇りますように」

 

ね?

なんだかんだ言ったって

可愛いものでしょう?

陥れもしないし陥りもしないんだもの

 

大抵はやり過ぎて自分が落ち込みすぎる羽目になる

だから

くれぐれも返ってきても戻ってきてもいい

呪いをかけましょ

なんなら楽しくて笑っちゃうような

 

え?お風呂のお湯がたまってなかった?

そっかそっか、妖怪がいたと思えばいいのよ

あたしはそう信じてる

楽しくなるんだもの