猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

武装

右手には

誰かが傷つくであろう単語を

左手には

誰もが微笑むであろう出来事を

 

口元には

少し悲しげな言霊を

手元には好奇心の塊を

足元には光と影が交錯する

 

タオルを取り替えるように

私たちは毎日

何かでもって武装するのだ

 

右手には

君を泣かせる手紙を

左手には

君の好きなシャンパンを

 

口元には

ほんの少しのわがままと

哀しみを

 

そして

滴り続ける愛情を

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