猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

もしも

もしも

究極の幸せというのが存在するのなら

高揚感に耐えられずむしろ悲しんでいただろう

 

もしも

究極の愛というのが存在するのなら

果てしなく求めるだけの人生だったろう

 

もしも

究極の不幸というのが存在しても

いつか幸せに転じるという法則を知れば

落ち込んだとしても淡々と生きることぐらいは

できるだろう

 

もしも

究極の憎悪が存在しても

怒りだけでは生きられず

やはり悲しみへと転じていくだろう

 

全ては同じところから出て同じ場所に行き着く

外側からどう見えたにしろ

自己が万華鏡になっているだけなのだから