猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

今日を追い越すように

足もとが心もとなく

座っていても星からこぼれてしまいそうだ

斜めになった夜景が揺れて

それでようやく

時間も空間も置き去りにしたことを知る

 

猛スピードで僕の街は近づきつつあるのに

夜は感情さえ隠してしまうから

泣いていいのか

笑っていいのか

迷いながら

また

クロスワードパズルに

目を落とした

 

きみはあの街で

今日を追い越すように生きている

愛を涙を抱いたままで

 

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