二重にかけた鍵を
3度確かめ
ガタガタ押したり引いたりして
ようやく気が済む
それからいかにも沈痛な風を装って
熱でトロトロの街に出かけるのである
立秋が過ぎたとて
熱中症の警報は止まらず
ひぐらしすら鳴かない
こうなって何年目だ全く
ぼんやりと口の中で氷を転がしながら
人のいないのをよくよく確かめ
マスクをとってみた
駅が近くなりやっと人らしき影が見え始め
再びマスクをつける
こうなって何年目だ全く
二重にかけた鍵を
3度確かめ
ガタガタ押したり引いたりして
ようやく気が済む
それからいかにも沈痛な風を装って
熱でトロトロの街に出かけるのである
立秋が過ぎたとて
熱中症の警報は止まらず
ひぐらしすら鳴かない
こうなって何年目だ全く
ぼんやりと口の中で氷を転がしながら
人のいないのをよくよく確かめ
マスクをとってみた
駅が近くなりやっと人らしき影が見え始め
再びマスクをつける
こうなって何年目だ全く