2022-03-20 心の中のアイロン台 ふたり 生涯の仇だと確信して つのらせる憎悪がある どこふく風よと 何ふく世だと 薄れるまでには相当かかった 血が濃い関係ならなおさらで どちらかが星とおさらばする前に どうにかなったのは 今もって不可思議の極み 燃え上がれど燃え上がれど 何も得な思いをしないと身に沁みてきたのは 相手もこちらも歳を重ねたからであるのか 少しの苛立ちを飼い慣らしながら いずれはと覚悟もしながら 心の中のアイロン台にふわり広げた