猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

f:id:Sala-Y:20190403110751p:plain

 

誰かの傷には鈍感になりすぎて

自分の傷を得意げに数えあげる

 

いつかは忘れてしまうのだから

混沌の風が今日も吹き続けているのだし

もうどちらがどうかなどと

比べるのも無意味で

 

誰かの傷には鈍感になりすぎて

自分の傷を丹念に数えあげる

 

多いほど立派なのか

ないのは罪なのか

誰も教えてくれない