猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

きみにはない世界観だね、と

拙詩を朗読してくださった

恩人のような人がいます

もう何年前になりましょうか

よく響く鍛え上げたその声で

まだまだ幼すぎる作品を

丁寧に朗読してくださいました

 

誰かの声で自分がむき出しに晒されていく

恥じらいのうちに俯いておりますと

 

「きみにはない世界観だね」

 

そばにいるその方の友人に

独特な感想を述べたのでした

 

衝突や激昂に削られようが

比較の視線を浴びようが

 

誰かと同じでなくていい、と

ようやく心から思えるようになり始めた頃の

出来事でございます

 

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