猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

滲む闇

滲む闇を押しやりながら

朝からの出来事に思いを馳せる

 

そうしたところで意味はなく

そうしたところで愛は死ぬ

 

傷に薬をつけるがごとく

あなたは優しくしてくれたけど

口先からこぼれる言霊

気もそぞろね

 

滲む闇を拭いながら

毛布を鼻までひきあげる

 

長い夜と闘うために

 

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