猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

悲しく幸いだ

季節はかけ足だと

誰かが諦め顔で笑う

時は無情だと

誰かがしたり顔で呟く

 

そうだ

とどめておきたい思いほど

移ろいやすく

忘れたい情景ほど

トゲに変貌する

 

上書きできないほど傷ついても

悲しく幸いだ

わたしたちはここにいて

それを知ることができるのだから

 

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