2019-12-16 踵 散文詩 風に正直になる前に 雲に秘密を打ち明ける 光に隠れる前の夜 きみに愛を打ち明けた 星が溺れる終わりの頃には 思い出せない言葉が増えて あふれたふたりは 規則正しいリズムを刻む 空に嘘をあずけるたびに 夢が重くのしかかる せめて命を洗えればと 猫は踵に寄りそった