猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

風に正直になる前に

雲に秘密を打ち明ける

光に隠れる前の夜

きみに愛を打ち明けた

 

星が溺れる終わりの頃には

思い出せない言葉が増えて

あふれたふたりは

規則正しいリズムを刻む

 

空に嘘をあずけるたびに

夢が重くのしかかる

せめて命を洗えればと

猫は踵に寄りそった

 

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