猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

今よりずっと

仕事柄、ちょっとした問題集というかドリルのようなものを作っていた。

教科書というほどでもないのだが、家庭用パソコンにはあまり頼れなかった頃のことなので、手書きでコピーして。

 

今よりずっとアナログで、今よりずっと不便だった。

理不尽なことも、それなりに味わった。

 

その全てが自分を構成しているわけではなくても、

そのうちの思い出せないほどの心の機微が、

私の一部を構成している。

 

過去も未来も愛おしい。

命が愛おしい。

 

泣き笑いのまま、バスに揺られていく。

あの頃の私と会うために。