仕事柄、ちょっとした問題集というかドリルのようなものを作っていた。
教科書というほどでもないのだが、家庭用パソコンにはあまり頼れなかった頃のことなので、手書きでコピーして。
今よりずっとアナログで、今よりずっと不便だった。
理不尽なことも、それなりに味わった。
その全てが自分を構成しているわけではなくても、
そのうちの思い出せないほどの心の機微が、
私の一部を構成している。
過去も未来も愛おしい。
命が愛おしい。
泣き笑いのまま、バスに揺られていく。
あの頃の私と会うために。