猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ひとりたび

遠くへ行きたいと願いながら

その一歩はとても重く

体が固まってしまうほど心が縛られた

 

持て余す思いは乱れて

使いこなせるから無茶をする

 

足元はいつも回り続けて

風が噂を蝕んでいく

立ち止まれば

僕の心も散り散りになって

やがて見えなくなるだろう

 

宇宙の外を夢見る人よ

宇宙はなぜに暗いのか

何も感じないほどに