猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

反覆

自分を全否定し始めたのは

言葉を何とか操れるように

なった頃でした

 

家の人らは

愛の言霊より先に

手が出るタチであったので

 

甘えることも

頼ることも

すっかり諦めて

大人になってここから離れることばかり

小さな脳みそで夢みていたのです

 

命の片付けごと

何度も夢想しました

それが罪だというのなら

僕は地獄に行くのでしょう

 

やさしいねと

きみが微笑むたび

後めたくてたまらないから

いつか呟いてしまうのかな

 

裏返してみるかい?

 

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