2019-11-24 反覆 散文詩 自分を全否定し始めたのは 言葉を何とか操れるように なった頃でした 家の人らは 愛の言霊より先に 手が出るタチであったので 甘えることも 頼ることも すっかり諦めて 大人になってここから離れることばかり 小さな脳みそで夢みていたのです 命の片付けごと 何度も夢想しました それが罪だというのなら 僕は地獄に行くのでしょう やさしいねと きみが微笑むたび 後めたくてたまらないから いつか呟いてしまうのかな 裏返してみるかい?