猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

西日

西日に侵食され始めて

悲しいような夢見るような

心持ちになる

 

夏はめぐるはずなのに

あなたに会える苦痛が消えない

春は去るはずなのに

あなたと過ごした空白がうまらない

 

西日に侵食され始めて

さびしいような覗き込むような

心持ちになる

 

時が滴り落ちるから

命が疼き続けるのだ