2021-01-18 恋に落ちるまでは ふたり 打ち捨てられたカケラなど 興味はなかった “燃えさかる”の枕詞も どこか他人ごとで 恋バナを舌にのせるたびに 心は冷えこむばかりだった 打ち上げられる季節になっても 心は動かなかった “雪も溶けるほど”の枕詞も どこか絵空事で 無理にうなずきながら苦笑いしたものだ 悲喜交々とはよくある話で 妄想だけが足元に押し寄せて 散々に乱れ 落ちれば過去は意味をなくすのだ