猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

年末光景

ひしひしとさわさわと

染み込む時の渦よ

ゾロゾロと苛々と

あふれる人の群れよ

 

宇宙から地中から風あふれ

愛にとり残されまいと

星にしがみつく始末

 

陰を歩み光をしまいこめば

救われるのかと

朝陽に背を向けた

 

ひしひしとさわさわと

染み込む歳の末よ

ゾロゾロと苛々と

群がる人の顔よ

 

私とよく似た悲しい群れよ