猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

饒舌多弁

遠く

記憶に身を任せば

闇は今より深く

饒舌多弁なのであった

 

それでよしとしよう

それなら溺れはしない

見失いもせず

寄り添えばいいのである

 

遠く

思い出に身を委ねれば

闇は今より色濃く

饒舌多弁なのであった

 

それでよしとしよう

それならおそれはしない

ふりはらいもせず

抱きよせればいいのである