猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

もの悲しい季節を

もの悲しい季節を

支配した気になって

ほくそ笑む

 

傷ついたとしても

おくびにも出さず

「秋なんか」と

小さく呟いた

 

もの悲しい季節を

踏破した気になって

ほくそ笑む

 

泣きじゃくったとしても

おくびにも出さず

「秋なんか」と

小さく呟いた