猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

そんなこともあったような気がする

心に大きなケガをした

 

初めのうちは

何も感じなくなった

好きな音楽も

好きな映画も

自分の入口で引き返していくみたいで

 

次にやたらと涙が流れた

前触れなく

場所を選ばず

そのうち

一日中眠って過ごすようになり

たまに出かけて誰かに会っても

酷く酷く疎ましかった

 

食べたいもの

飲みたいもの

思いつかないから

栄養食品を少しかじって

命にしがみついていた

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