信じられないぐらい
手首が腫れて
信じられないぐらい
痛みが走った
春先の早朝のことである
夏が深まり
禍は相変わらずであるが
傷は癒え
体のバランス感覚は戻り
心のバランスのとり方も
ちょっとマシになった
痛みは残っているが
眠れないといったことはなく
ものを持ち上げるのは
多少不自由だが
もたついていれば
大丈夫ですよ、と助けられ
ありがたい限りだ
出会ったり別れたり
手が差し伸べられたり
差し伸べたり
日々が流れ流れていく
猫の医者のように
もふもふの手は持たずとも
蒸し暑い午後
AZの紅茶をアイスティにして
小さく「にゃ♩」と呟いた