猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

療養-7

信じられないぐらい

手首が腫れて

信じられないぐらい

痛みが走った

春先の早朝のことである

 

夏が深まり

禍は相変わらずであるが

傷は癒え

体のバランス感覚は戻り

心のバランスのとり方も

ちょっとマシになった

 

痛みは残っているが

眠れないといったことはなく

ものを持ち上げるのは

多少不自由だが

もたついていれば

大丈夫ですよ、と助けられ

ありがたい限りだ

 

出会ったり別れたり

手が差し伸べられたり

差し伸べたり

日々が流れ流れていく

 

猫の医者のように

もふもふの手は持たずとも

蒸し暑い午後

AZの紅茶をアイスティにして

小さく「にゃ♩」と呟いた

f:id:Sala-Y:20200725144345j:plain