眼と腕と足の散歩が
順繰りに終わり
胴体もそれなりに砂まみれの
ひとときを楽しんだ
鼻は花粉症がひどいからと
あるじと留守番
それではと
耳と口が出かけていくことにした
風の音を聴き
砂の味を感じ(まだ焦げている)
人らの気配がないとわかるや
お〜い!
誰にともなく叫んでみたり
思い思いに
燃え落ちた星の名残を
満喫すると
あるじの元へと帰っていった
よく眠ったはずなのに
妙に疲れている日は
真夜中の散歩があったのでしょう
だからと言って
そんなに悩む必要もないのです
実のところ
誰にでも起こっていることなのだから