猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

真夜中の散歩-3

眼と腕と足の散歩が

順繰りに終わり

胴体もそれなりに砂まみれの

ひとときを楽しんだ

 

鼻は花粉症がひどいからと

あるじと留守番

それではと

耳と口が出かけていくことにした

 

風の音を聴き

砂の味を感じ(まだ焦げている)

人らの気配がないとわかるや

 

お〜い!

 

誰にともなく叫んでみたり

思い思いに

燃え落ちた星の名残を

満喫すると

あるじの元へと帰っていった

 

よく眠ったはずなのに

妙に疲れている日は

真夜中の散歩があったのでしょう

だからと言って

そんなに悩む必要もないのです

 

実のところ

誰にでも起こっていることなのだから

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