猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

意味

命が燃えさかる瞬間を

知っていたのに

こんな虚ろな星に生まれ

後悔と希望を記すしかなかった

 

憎しみも愛も

皮膚を破って生まれるものだから

涙はもう意味を持たなかった

 

感情が抜け落ちる瞬間を

味わったのに

こんな密な器に生まれ

絶望と夢を記すしかなかった

 

憎しみも愛も

皮膚を破って生まれるものだから

笑顔はもう意味を持たなかった