猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ちいとも知らずに

考えたこともありませんでした

ため息の行方など

 

そりゃあ

風にかき消えてしまえと

何度も何度も願いはしましたが

次の日も体のどこかから

 

はあぁ

我知らず染み出してくるのですから

 

考えたこともありませんでした

ため息の成分など

心の闇が薄められたものだなんて

きみが話してくれるまで

ちいとも知らずにいたのです