猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

くず

星屑

とかいう美しく楽しげな単語のことではないのです

 

人の

人としての

人の屑だと

 

幼すぎてできなかったことも

たまたまおろそかになったことも

一言で片づけられていました

 

星屑

とかいう輝く夢見がちな単語のことではないのです

 

いい子にしていた雪の夜

たまたま虫の居所が悪かったのか

おきまりの一言で片づけられていました

 

心の中だけの親殺しも

心の中だけの自分殺しも

犯罪ですらないけれど

結構ずたずただったよなあと

とっくに死んでしまった昔の時間を

弔ってみたりするのです