ようやくふたりでいられた年は
溝がこれ以上ないほど深く広く
肩が触れるたび心が冷えていった
風は忙しないリズムと
チキンやバニラの香りを放つから
抱えた秘密なんてどうでもよくなった
猫ですら隠れられない街に
居場所があるのなら
誰かの記憶が混ざり合う前に
たどり着きたかった
心がこれ以上
寒くならなくていいように
ようやくふたりでいられた年は
溝がこれ以上ないほど深く広く
肩が触れるたび心が冷えていった
風は忙しないリズムと
チキンやバニラの香りを放つから
抱えた秘密なんてどうでもよくなった
猫ですら隠れられない街に
居場所があるのなら
誰かの記憶が混ざり合う前に
たどり着きたかった
心がこれ以上
寒くならなくていいように