猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

2018-12-21から1日間の記事一覧

これ以上寒くならなくていいように

ようやくふたりでいられた年は 溝がこれ以上ないほど深く広く 肩が触れるたび心が冷えていった 風は忙しないリズムと チキンやバニラの香りを放つから 抱えた秘密なんてどうでもよくなった 猫ですら隠れられない街に 居場所があるのなら 誰かの記憶が混ざり…