猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

泣く生き物

ぽちゃんと音がして

慌てて冷たい池に手をつっこみました

あまりにも見たくないもの

あまりにもわかりすぎて

あまりにも傷ついて

おいおい泣いているうちに

とうとう涙が目玉ごと落っこちてしまったのです

 

おかげで綺麗に洗うことができて

それはそれでよかったのだけども

あまりにも汚れた星と

あまりにも汚れた心は

どこかにぽちゃんと落っことしたぐらいでは

綺麗になりはしないでしょう

 

それがとても寂しいことだと

おいおい泣いているうちに

またまた涙が目玉ごと落っこちてしまったのです

 

慌てて拾って冷たい水で綺麗に洗う

そんなことを繰り返すしかないのです