猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

きみの前から

あたしがいなくなったとき

心は生きているのでしょうか

 

あたしがいなくなったとき

空はそこにあるのでしょうか

 

荒んでしまってさえも

存在丸ごと幸せだと

言い切れなくて

 

あたしがいなくなったとき

きみは笑って手を振った

まるでなんでもないように

嬉しそうに手を振った

 

あたしがいなくなったとき

きみが立ち止まるわけじゃなく

あたしがいなくなったとき

あたしが立ち止まるわけもなく

 

おせんべいを

よいしょ、と割るような

そんな壊れ方だった