猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

空が落ちた日のように

ぼくがまだ自分を知らなかった頃

あなたは輝きすぎていて

ぼくは嫉妬することしかできなかった

 

ぼくがまだ自分しか知らなかった頃

あなたはずっと先を歩いていて

ぼくは胸をかきむしるしかなかった

 

ぼくがようやく自分の取説を見つけた頃

あなたはまだ隣にいてくれて

ぼくは空が落ちた日のように泣いた