猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

痛みを知る人

“痛みを知るから優しい”ではなく

痛みを知ろうとするから

あたたかくまあるくなっていく


心はそう信じたがってるのに


哀しみに身をまかせるのは

いつでもいいじゃないかと

理性が意地悪く笑って

きみの思い出を遠ざけてしまう


雨が溶かした恋なんて

ため息ひとつで間に合ってしまう


なんてね