猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

僕は愛した

きみの心は少し軽くなっただろうか


「鉄球20個分は抱えてるかもね」

冗談めかしてぷい、と横向く

そんな強さと脆さを僕は愛した


きみの心は少し明るくなっただろうか


「うーん…白夜ぐらい」

やさしく笑ってため息ひとつ

そんな強さと儚さを僕は愛した


きみの心は僕を追い出したがってるのだろうか


「心と体のどちらか片方だけ引っ越せたらいいのにね」

涙をこぼすかわりに僕を睨む

そんな強さとやさしさを僕は愛した