猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

名残の夏にうたう蝉

名残の夏にうたう蝉

陽射しをゆっくり抜け出して

名残の夏を惜しむように

秋に袖を通すのです


名残の夏にうたう蝉

途切れた音符の続きを探す

名残の夏もあとわずか

秋はほのかに染まるのです


名残の夏にうたう蝉

空に手足を伸ばします

名残の夏は消えかけて

秋を迎えにいくのです