猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

毛糸屋さんと詩人屋さん#2〜トーザ・カロットの人々

小さな小さなワークショップ

今回もあっという間に

おしまいの時刻になりました

 

猫の子どもらも

人の子どもらも

またね!

と帰って行ったので

詩人屋さんも店主も

ゆっくりお茶を飲んでいます

 

始まったばかりの時は

終わりが見えなくて

終わりが見える頃には

始まったことすら忘れているのよね

恋なんて特にそうだったわ

 

“そんなものです”

 

詩人屋さんに短くそう答えると

猫そっくりの店主はほんの少し

しっぽをふくらませました

 

ついさきほど

小さな小さな星が燃え尽きたと

宇宙猫に教えてもらったばかりでした