猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

はちみつ色の毛玉がひとつ

まあるい陽だまりの中

はちみつ色の毛玉がひとつ

耳の後ろを撫でられながら

だんだん傾いていきます


ひんやり縁側の上

はちみつ色の毛玉がひとつ

おててもあんよも投げ出して

ゴロゴロ喉を鳴らします


さらさら秋風の中

はちみつ色の毛玉がひとつ

器用に体を折り曲げて

無心でおめかししています