猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

うねり

哀しみを体から追い出してしまいたいのに

歓びはこんなにもかすかな香りで

それでも

言葉だけでよかったのに

言葉以上のものを欲しがってしまう


歓びを体にしみこませていたいのに

哀しみは全てを洗い流すふてぶてしさで

それでも

ふれるだけでよかったのに

ぬくもり以上のものを欲しがってしまう