三つ目じいちゃんは
“見えすぎても困るし、人たちを驚かせてしまうから”
そんな理由で三つある目のうち
ひとつをつぶってることが多かった
掃除するときなんかはかわりばんこに
目をつぶったりあけたりすればいいから
便利なんだって
“空や雲がドスーン!って落ちたり
激しい雨と空のカケラが混ざって降ってくる
その日がいつなのかは誰にもわからないけれど
空にあいた穴がほんの小さいうちに
雲の数え方を覚えておいたほうがいいだろうね”
三つ目じいちゃんは
ミケを器用に肩に乗せ
わたしの手をぎゅっと握ってくれました