猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ぼくと妻#3〜トーザ・カロットの人々

窪みでの生活を

不幸だとも悲しいとも思わなかったが

二つ足の猫と恋に落ちたものだから

やっぱり

そのままそこで暮らすのは難しかった


仲間はさびしがっていたが

雨の日に毛糸屋で会う楽しみができたと

快く送り出してくれた


窪みを捨て

“そうさねえ”の口癖も捨て

三つある目をひとつつぶり

猫でも人でもない命を生きる

それも悪くないのさ


ほほう

糸みたいな瞳になってるところをみると

まだまだ続きが聞きたいのかな

ありがたいねえ

友達ってのは