猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

雲予報士の休日

初めて空が落ちたとき

わたしは雲を数えてた

あなたの隣でいつものように

わたしは雲を数えてた


雲予報の仕事はその日

たまたまなぜだかおやすみで

それでも雲を数えてた

あなたの隣で寝ころんで


初めて空が落ちたとき

忙しくなるのかなって

さびしそうにあなたはつぶやいた


あなたはぬくもりを知っている人なんだね


それなに?と聞き返される前に

とびきりやさしいキスをした


初めて空が落ちてから

ずいぶんたった気もするけれど

不思議と今日も

小さな青い星はここにあって

わたしは雲を数えてる