初めて空が落ちたとき
わたしは雲を数えてた
あなたの隣でいつものように
わたしは雲を数えてた
雲予報の仕事はその日
たまたまなぜだかおやすみで
それでも雲を数えてた
あなたの隣で寝ころんで
初めて空が落ちたとき
忙しくなるのかなって
さびしそうにあなたはつぶやいた
あなたはぬくもりを知っている人なんだね
それなに?と聞き返される前に
とびきりやさしいキスをした
初めて空が落ちてから
ずいぶんたった気もするけれど
不思議と今日も
小さな青い星はここにあって
わたしは雲を数えてる