いつもは
おじいちゃんと暮らしているミケ
自分のそばにいるのが
二本足の旅猫でも
三つ目の一族でも
心の隅っこに暗ぁい部屋を始終抱えた
少女でも
一向に気にする様子がありません
猫は
心地よい場所を見つけるのが大の得意で
その能力はご先祖さまから代々伝わっているのだと
聞きました
そのことを
ミケから直接教えてもらったわけではないけど
陽だまりや風の強すぎないところで
“開いて”いる姿は
幸せのかたまりそのもの
ちょっとやそっとの邪な思いなど
いつの間にか消えてしまいます
ミケは人の言葉を話さないけれど
きっと何もかもわかっているのだろうな
なでようと手を伸ばすと
しっぽがパタパタ動きました
あたしもミケのそばで大あくび
学校もやすみだし
お昼寝しちゃおうっと
おやすみなさい