猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

嫌いでいることを怠けない

許したくなるまでは

自分を許さない

あきらめがつくまで

自分の心を刃で抉る

許したくなるまで

自分を問い詰める

あきらめがつくまで

これでもかと


だけど親切な人たちは

こう言うでしょう


許してもいいんだよ

自分を好きでなくてどうするの

そのままでいいんだよ

みんなそうなんだよ


やさしいやさしい声が

濡れた肌にはりつく服のように

あたしを包んで

ただのぺったんこにしてしまう


だからまだ

許したくなるまでは

自分を許さない

あきらめがつくまで

自分の心を刃で抉る

許したくなるまで

自分を問い詰める

あきらめがつくまで

これでもかと磨き続ける


あたしは

自分を嫌いでいることを怠けない

今日も明日も