猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

指先

心の入口って知ってる


目かな

どうしてそう思うの

考える前に否応なく飛び込んでくる


まてよ


耳かな

どうしてそう思うの

目はつぶればいいけれど

耳は閉じることができない


いや


口かな

どうしてそう思うの

考えていることと裏腹な言葉が

飛び出してしまうから

逆もまたありかなと


そうだね


だけど本当は指先なんだよ

そう言ってきみは僕の左腕に

ぎゅっとしがみついた