猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

蜜柑とだれかの信じたかみさま-4

だれかの信じたかみさまは

心だけになった蜜柑を連れて

どんどん歩いておりました


するんと皮を剥かれ

実を喰いつくされ

剥かれた皮も飲み込まれたので

蜜柑はただただついていくのでした


日照りの中も大雨の中も

だれかの信じたかみさまは決して歩を緩めない

するんと皮を剥かれ

実を喰いつくされ

剥かれた皮も飲み込まれたので

蜜柑はただただついていくのでした