猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

退屈の風船をめいっぱいふくらませ

無表情に立っている


産湯を使った

つかまりだちした

ランドセルに隠れる体

初めてくれた赤い花


すべてふりはらって

無表情にそこにいる

乱反射する命をもてあましながら

スーツケースと一緒に