2018-05-08 天の大鍋 童話詩 孤独な心臓たちが ぐつぐつ震える樹上の空は それはもう焼け落ちそうに美しく われ先に口づけしたいと 焦がれるほどでした 孤独な心臓たちが ふつふつ震える樹上の空は それはもう身悶えするように艶やかで われ先に触れたいと 夢見るほどでした 孤独な心臓たちが ふつふつ震える樹上の空は それはもういずれは行き着く場所なのですが われ先に愛も涙も注ぎこもうと 焦るほどでした