猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

消印

心臓からはみだした不安が

落ちた空に踏みつけられた気がした

それからぼくは

誰かを好きになっては

後悔するくせがついたんだ


きみから届いた最後の手紙は

電話より遠く

メールより冷たく

それでいてやさしさにあふれてた

消印はあの日の日付と「三丁目」の赤い文字


心臓からはみだした不安が

落ちた空に踏みつけられた気がした

それからぼくは

誰かを好きになっては

後悔するくせがついたんだ