2018-04-21 消印 童話詩 心臓からはみだした不安が 落ちた空に踏みつけられた気がした それからぼくは 誰かを好きになっては 後悔するくせがついたんだ きみから届いた最後の手紙は 電話より遠く メールより冷たく それでいてやさしさにあふれてた 消印はあの日の日付と「三丁目」の赤い文字 心臓からはみだした不安が 落ちた空に踏みつけられた気がした それからぼくは 誰かを好きになっては 後悔するくせがついたんだ