猫がうでにしがみついて
やさしいエンジンを響かせている
溶かしたばかりの“おしまいのミルク”
café au laitのため
明日の朝のため
ほんの少し猫のため
そこではたと気がついた
「空が落っこちたのを片づけます」と
さっき回覧板がポストに入ってたいた
そうだ
あと三日もすればすっかり冷えるだろうから
片づけの日に
雲のところをもらってこよう
そうすればしばらく
水の心配をしなくてよいから
壊れかけた星でも
こんな風に“いいこと”があって
こんなに“ 幸せ”がある
だから
きみにいつかもう一度
会えると信じているのです