猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

おしまいのミルク-4

猫がうでにしがみついて

やさしいエンジンを響かせている


溶かしたばかりの“おしまいのミルク”


café au laitのため

明日の朝のため

ほんの少し猫のため


そこではたと気がついた


「空が落っこちたのを片づけます」と

さっき回覧板がポストに入ってたいた


そうだ

あと三日もすればすっかり冷えるだろうから

片づけの日に

雲のところをもらってこよう


そうすればしばらく

水の心配をしなくてよいから


壊れかけた星でも

こんな風に“いいこと”があって

こんなに“ 幸せ”がある


だから

きみにいつかもう一度

会えると信じているのです