春はやさしくて
制服の襟元のように
ぼくを戸惑わせる
春はやわらかくて
「初めまして」の挨拶のように
軋んだ風が吹く
春は眩しくて
妖艶な花のように
容赦なく手招きする
都会を染めることも忘れることも
たやすくできそうなのに
あたたかな季節はそれを許さず
残酷に手招きする
春はやさしくて
制服の襟元のように
ぼくを戸惑わせる
春はやわらかくて
「初めまして」の挨拶のように
軋んだ風が吹く
春は眩しくて
妖艶な花のように
容赦なく手招きする
都会を染めることも忘れることも
たやすくできそうなのに
あたたかな季節はそれを許さず
残酷に手招きする