猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

おじいちゃん〜トーザ・カロットの人々

毛糸屋さんとおじいちゃんがどうやって友達になったのか

知りたいと思ったことはなかったけれど

“雪だるまの満月”と二人の口から聞いて


急に心細く

ちょっとだけ怖く


毛糸屋さんの窓をノックしたときより

もっとドキドキしながら

それでも

青い瓶をしっかり抱えて

おじいちゃんとミケの暮らすお家を目指します


そう言えば

ミケは知ってるのかな

おじいちゃんの本当の姿


雨の日に頑丈そうな傘をさして

岬へ出かけていくおじいちゃん

本当はわたしと違う姿だってこと

ミケは知ってるのかな