猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

なりすます

絨毯の上をロボット掃除機が這い回る

横目で見ながら僕は

偶然見つけた君のアカウントに

こっそり足あとを残した

誰も知らない名前になって


会いたいわけじゃないのに

愛したいわけじゃないのに

罪滅ぼしにもならないことを

飽きもせず


絨毯の上でロボット掃除機が悲鳴をあげる

横目で見ながら僕は

偶然見つけた君のアカウントに

ひっそり足あとを残した

誰も知らない名前になって